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徳島市川内町 「メルカティーノ・デルクオーレ」ブライダル出身の若手経営者が展開する本格イタリアンとは?

店舗名の「メルカティーノデルクオーレ」とはイタリア語で真心市場"という意味 ゆったりとした空間を楽しいんで頂きたいというオーナーの思いが込められている"
店内は落ち着いた雰囲気 各スタッフのサービスも好評でリピートに繋がっている
人気のアンティパストメルカティーノ(1800円)時期により内容は異なる
コース料理はリーズナブルに楽しめる ポテンシャルの高い徳島の食材が食欲をそそる
シェフの福本氏(左)と店長の北野氏(右)オープン前は観光ビザ片手にイタリアを縦断し 各地の料理を学んだ



徳島市から高知県室戸を経由して高知市まで繋がる一般国道「国道55号線」は徳島市を縦断するメイン道路である。国道沿いにはフランチャイズから個人経営の飲食店が点々と並んでいる。ファミリー層を捉え離さない全国チェーンの回転寿司や中華料理店等が圧倒的な集客を誇っており、その他の店舗は出入りが激しい。ニューオープンしても数ヶ月したら業態が変わりリニューアルオープン。それの繰り返しだ。この光景はどの地方でも良くある話で、一抹の寂しさえ感じる。


「メルカティーノ・デルクオーレ」は国道55号線にある、徳島自動車道のインターチェンジの麓に店舗を構えている。店舗への交通の便は正直悪い。国道の上り斜線から入るか、もしくは入り組んだ川内町の町道から入るかのどちらかだ。飲食店を展開するには決して良い条件ではない。しかし、たどり着いた店舗を見てみると広い駐車場は常に満車状態。平日も休日も関係なくランチ時は大勢のお客で賑わいを感じられる。客層は20代後半〜30代後半の女性客が多い。もちろん予約を入れておかないと到底店舗には入れない。ディナータイムになれば男性客も増えてくるそうだ。オープンして1年半。今や徳島市内だけでなく幅広い地域からのお客で賑わう店舗となった。


「当時はとにかく自分達のお店を開きたい思いが強くて。タイミングよくテナントが見つかった事もあり、直に独立しようと決心しました。」そう語るのは店長の北野氏。北野氏は福岡の出身で東京の一流店で腕を磨いた後、徳島のブライダル会社にシェフとして就職した。その厨房で出会ったのが現店舗のシェフである福本氏だ。福本氏は地元徳島の出身で県内の店舗で修行を積んできた、地元に精通したシェフである。福本氏曰く「普通に考えたら立地は悪いと思う。一見、国道沿いの様でそうではなく、店にたどり着くのも分かりづらい。でもこの辺りの町の落ち着きのある空間が気に入っています。ご来店頂いたお客様もこの雰囲気に対して心地よいとおっしゃって下さります。」


提供する料理は本格イタリアン。ランチは自家製手打ちパスタのコース料理となっており、価格帯は1000円(3品)1500円(5品)2500円(6品)で提供する。ディナーのコース料理も2480円(4品)と3800円(5品)とリーズナブルであり、来店客のおよそ半分はコース料理を注文するようだ。無論、アラカルトも充実しており、アンティパストメルカティーノ(1800円)は盛りつけも可愛らしい人気のメニューである。またコース料理もアラカルトも野菜料理が非常に充実している所が注目である。野菜は福本氏の実家の農園から仕入れた朝採れの新鮮な野菜や柑橘類を使用している。時期に合わせて旬の野菜を使った限定野菜料理も提供している。さらに食材の仕込みにはスチームコンベクションオーブンを使用している。スチコンと言えば大量調理のイメージが強い設備だが、時間と温度の管理が出来る事で、栄養素も壊さず、余分なカロリーを除き、均一に美味しい料理を提供する事が出来る設備でもある。こういった要素が女性客の心を掴んでいるのもかもしれない。


秋頃には男性客をターゲットにした本格バールもオープンする予定だ。3店舗目までは徳島で展開し、その後は県外にも店を構えていきたいと二人は語る。若手外食経営者として注目を浴びる両氏の動向に注目していきたい。


 

(取材=池添 翔太)

店舗データ

店名 メルカティーノ・デルクオーレ
住所 徳島県徳島市川内町沖島121-1
アクセス 徳島自動車道インターチェンジ側 (徳島市川内町の国道55号線上り斜線のインターチェンジを越え、ジョーシンのすぐ横)
電話 088-624-9100
営業時間 ランチ11:30 ~15:00(L.O.14:30) ディナー:17:30~22:00(L.O)
定休日 毎週月曜日
坪数客数 50席
客単価 ランチ:1000〜2000円 ディナー:3000円〜4000円
関連リンク メルカティーノ・デルクオーレ

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