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道後温泉本館改築120周年を記念し世界で活躍する一流アーティストと1年間にも及ぶアートプロジェクト「道後オンセナート2014」が開催!

平成26年4月10日で改築120周年を迎える道後温泉本館
草間彌生氏が手掛ける宝荘ホテルの一室
愛媛県出身の石本藤雄氏が手掛ける「草原」をイメージした茶玻瑠の一室
松山市産業経済部 道後温泉事務所 主任 高須賀 大祐氏



日本最古の温泉街である愛媛県松山市の道後温泉本館改築120周年を記念し「道後オンセナート2014」が開催する。言わずと知れた日本有数の温泉観光地である道後。その歴史ある街で道後温泉本館を中心に一流アーティスト達によって手がけられるアートプロジェクトが年末12月24日にプレオープンした。このプロジェクトは1年間開催され、26年4月10日グランドオープン、フィナーレ26年12月31日になる。このプロジェクトに関係するアーティストは約30名。その内愛媛県出身アーティストは3名。運営とアートディレクションを担当するのは総合プロデュースのスパイラル/ワコールアートセンターと地元出身アーティスト・地元NPOでつくるコンソーシアム「道後アートプロジェクト」になる。


「道後オンセナート2014」の発端は地元観光事業者からの発案になる。道後温泉本館は重要文化財でありミシュランガイド3つ星にも選定されている。「温泉だけではなく街づくりをする中で興味を持ってもらい最高品位のおもてなしをしたい」という思いから始まった。「最古にして、最先端。」をテーマに、今までとは違う道後を演出し、新たな魅力を知ってもらう。また、プロジェクト参加者全員が「オール道後・オール松山」という共通の意識を持ち動いている。


アートとしては常設・期間限定・HOTEL HORIZONTAL(ホテル ホリゾンタル)の3種類があり、グランドオープン以降は約30点近くのアートが道後の街に点在する。一部紹介すると、常設は霧の滝が濃霧のように道後温泉本館を包み、幻想的な風景を演出する「霧の彫刻」。期間限定アートは道後温泉本館の壁面を利用したプロジェクションマッピングや地元小中学生参加のアートパレード。HOTEL HORIZONTALは宿泊施設の各部屋1室をアーティストが泊まれるアート作品群として展開。道後の売りである旅館という環境を活かし「最も深い夢 The deepest dream」をインスタレーションテーマ(全体環境演出)にし、アーティスト達がイメージする独自の空間を彩る。


HOTEL HORIZONTALに参加する宝荘ホテル・道後舘ではアーティストの特色を活かしたオリジナルメニューやお菓子を考えている。また4月10日から茶玻瑠・大和屋・花ゆづき・道後舘・ふなやの5ヶ所では愛媛県食材を使った限定ランチ(2625円)を始める予定。「料理人によるアートも楽しんでもらいたい」と食器や盛り付けもアートを意識し、各施設20食限定になる。


今後期待する効果としては「道後オンセナート2014を通じて、新たなアート文化の資産を残し、アートを通じて道後を楽しんでもらい持続可能な街づくりへと繋がっていければ。」と考えているそうだ。


近年、四国ではアートを利用した地域おこしが多くなってきているが、その中でも「道後オンセナート2014」は1年間という長期間開催する。地元を巻き込み、どれだけの人々がアートに触れ、地元に根付くのか大変興味深い。飲食に関しても愛媛食材を使った限定ランチプレートを始めるなど、道後=温泉だけではなく「食」にも注目し、観光客には観る楽しみだけではなく、食べる楽しみも重要になってくるだろう。この1年間の道後の動きに注目をしたい。

(取材=上野 真弘)

店舗データ

店名 道後オンセナート2014
住所 〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町5-6
アクセス (車の場合)松山空港・松山駅・松山ICから30分,(電車の場合)松山空港・松山駅・松山ICから40分
電話 089-921-6464
運営会社 主催:道後温泉本館改築120周年記念事業実行委員会
関連リンク 道後オンセナート2014

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