飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム中四国」

ヘッドライン

雨の中でも来場者64,000人!高知の食・酒・文化の全てが凝縮した祭り 「土佐の豊穣祭2013 高知市会場 土佐國美味集結」

夜のイベント会場
高知県全18酒蔵出品の土佐酒コーナー
ギネス記録達成「最も長い乾杯リレー」の受賞
おらんく丼グランプリ 全19種類
おらんく丼グランプリ1位 「四万十豚たま丼」

高知県高知市の真ん中に位置する中央公園で開催し、雨が降ったにも関わらず64,000人が足を運んだ。以前から春に土佐のおきゃくをしており「春にこのイベントがあるなら秋は食べ物の旬だし、土佐の豊穣祭2013をやろう」ということで始まったそうだ。今年で3年目の開催になり、土佐の豊穣祭は全7会場のイベントを総称した呼び名で、今回取材した土佐國美味集結2013はその内の1つになる。高知の食をメインにし、高知らしいイベントが盛りだくさんの内容になっている。


1日目は「はしご酒ドリンクラリー」があり、制限時間内に5店舗回りきれば、豪華景品が当たる抽選に参加することが出来るというものだ。1店舗で長くいるよりも何店舗も回って飲むのが美徳とされている高知らしいイベントになり、酒好きな人たちがこぞって参加した。


2日目には「ギネス世界記録に挑戦!最も長い乾杯リレー」があり、新潟県燕市が866人で世界記録を持っていたが、それを上回る991人でギネス記録更新を達成した。高知市唯一である酒造メーカー酔鯨酒造の竹内孝久社長は「酒好きが多い高知ならではの記録。これで酒文化を堂々と世界へ誇れる」と喜びの言葉を表した。


2日~3日目の2日間は高知県内の食材を使用したグルメが一同に集結した。野菜・肉・魚・酒が揃い、地元飲食店が協力した創作料理なども振る舞われた。


「美味いんJA(ジャ)高知」では今が旬の新高梨を販売しており、大ぶりな梨になるがシッカリとした甘さと特有の歯ごたえもあり、梨の王様と言われている。近年の天候の荒れにより収穫量は少ないが、県外の取引先も徐々に増えている。


「秋の大漁祭」では幡多郡大月町で当日水揚げされた本マグロを使用した解体ショーが行われ、刺身として客に振る舞われた。別ブースでは鯨やマンボウのフライが販売されており、その中でも注目されていたのが金目鯛だ。室戸を代表する魚である金目鯛は適度な身の締りとあっさりとした甘味のある脂が特徴。西日本一の漁獲高で手釣り漁により魚を傷めず、日戻り漁でもあることから鮮度が抜群に良い。


「おらんく丼コンテスト」は今回が初実施となる。全19種類の丼全てが県内各地域特産食材・米を使用した完全なる高知丼になり、実際に食べた客が投票しグランプリを決める。定番から変わり種を用意し、グランプリ1位~3位までを高知丼として県外へ発信していく予定。結果は1位「四万十ポークの豚たま丼」、2位「一本釣りうるめいわし ぶっかけ漬け丼」、3位「安芸釜あげちりめん丼」。特別賞には「丼による新たな県産食材の発掘」という視点から「七面鳥タタキ丼仏手柑風味」が受賞した。中土佐町大野見の七面鳥と米を使用し、今度特産丼になる可能性があることが受賞に繋がった。丼を気に入った人にその店・地域に少しでもお金を落としてもらい、活性化に少しでも役立てればと考えている。


4日目は地元シェフたちが作り出す料理と音楽を楽しむイベント「音楽と食の芸術祭」で賑やかに締めくくった。


今年で3年目の開催になり、県外からの客やリピーターが増えている。こうした地域の特色を活かした食のイベントを開催することにより、高知県の食を県内外にPRし、ファンを増やし続けている。また出店業者も実際に目の前で食べてもらえるのでダイレクトに客の意見が聞け、商品開発の糸口や取引先が増え、PR以上の効果を実感しているようだ。各県もこうしたイベントを勢力的に開催しPRして行かなければ、どれだけ良い物が作れても周知されずに消えてしまう可能性があるだろう。

(取材=上野 真弘)

店舗データ

店名 土佐の豊穣祭2013 高知市会場 土佐國美味集結
住所 〒780-0841 高知県高知市帯屋町1-11-27
アクセス JR高知駅より徒歩約15分 JR高知駅より土佐電鉄ではりまや橋まで約3分、下車徒歩約5分
電話 088-823-0989
運営会社 土佐の豊穣祭2013高知市会場事務局
関連リンク 土佐の豊穣祭事務局

 >> 大きな地図を見る

ヘッドライン一覧トップへ

Copyright © 2014 FOOD STADIUM ISLAND INC. All Rights Reserved.